思いつきで湯のみを買って、
お茶の時間にたのしみに使ってみましたら...
なんとなく土っぽい匂いがして...ハタ...と気づく。
日頃は圧倒的に磁器を使っているのです。
いわゆる〈土もの〉と呼ばれる陶器は
大皿や鉢などは使っていたけれど
そういえば、湯のみを使ってみたのははじめてのこと。
磁器に使う土はガラス質が多いので焼き締めると硬化して
すすぐだけでほとんど何も気になりませんけれど、
陶器に使う土は粘土質なので焼くとちいさな穴ができるから
釉薬のかかり具合によっては匂いが出ることもあるわけです。
陶器は盛り付ける前に「水を通す」のも
盛り付ける食材の匂いや色が移ってしまうようなことがないような予防のためですし、
器に食材を入れっぱなしにしないようにするのも染みてしまったりすることを防ぐため。
予防、といえば、そもそものつかいはじめに
〈目止め〉をするのだったなぁ...とやってみましたら、
気になる匂いが見事に飛びました。
そしてなにより、磁器の湯のみより断然味がまろやかになって
同じ茶葉でも美味しく入ることにびっくりでした。
やり方は次の通りです。
1)器がひたひたにつかるくらいの鍋に米のとぎ汁を入れて
布巾を敷いた上に器を置きます。
(布巾は器と鍋が傷つかないようにです。
とぎ汁がなければ、水にお米を少々...で代用できます)
2)鍋を火にかけ、沸騰したら弱火にして5分ほど煮たら火を止めます。
3)そのまま冷まし、器を洗ったら完了です。
...匂いに敏感(過敏...と言えるほど...苦笑)なので
せっかくのたのしみもあきらめかけたところでしたが、よかった!
〈目止め〉をすることで
器の強度も増すそうですから、
陶器の使い始めに、気になる方はお試しくださいね。
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