フランスで「café カフェ」をお願いすると
ちいさなカップに入った「エスプレッソコーヒー」が出てきます。
このサイズがデミタスカップ〈Demitasse cup〉。
フランス語で〈Demi〉半分の〈tasse〉カップという意味です。
Caillebotte カイユボットのランチのときにも出てきたのだけれど、
今回時折見かけたカップのデザインが持ち手のない猪口型のもの。
湯のみほどには丸みがなくて、
どちらかというと窄まりが深い猪口というか、
ショットグラスに似ているような。
前々からデミタスカップの持ち手は持ちにくいなぁ...と
なんとなく思っていたので、
なるほど指で摘まみ上げるこの形は
キュッと飲みやすくて、しゃれていてよかったです。
ちなみにいわゆる普通の珈琲が飲みたいときは
「café allongé カフェアロンジェ」と頼むと
薄めのコーヒーが(それでもアメリカンほどの薄さではないコーヒーが)出てきます。
〈allongé〉は「伸ばす」という意味の通り薄めたコーヒーです。
ところで〈demi〉と〈allongé〉と
どこかで聞いたことがあるなぁ...と思ったら
バレエ用語でした。
膝を軽く曲げるポーズは「demi plie ドゥミプリエ」。
手や足を伸ばしていく動作を〈allongé〉と呼ぶんです。
よく知っている言葉が日常に出てくるととても親しみがわくなぁ...と思った出来事でした。
#Paris #café #demitasse #caféallongé #デミタスカップ
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