出かけた先で偶然出合った建築物や美術品を
なんだかとても気に入ってしまって
これはいったいだれがどんなふうにつくり出して
はたまたどんな経緯でここにあるんだろう...って
ほんの数分前にはまったく知らなかったことに急に興味が湧いて
その建築物や作品のこと、作り手のことを
すごく知りたくなってしまうことがときどきあるのだけれど。
原田マハさんの『いちまいの絵』の書き出しが
まさにそんな言葉から始まっていて、思わず読み入ってしまった。
「絵と対峙する。」
わたしの場合はそんな大げさな感じでもなくて
「なんだかいいなぁ」「きれいだなぁ」くらいのことですけどね。
『シヴェルニーの庭』『楽園のカンヴァス』...と
アートのお仕事もされていた彼女の作品には
美術がモチーフに出てくる著書も多くあって
ときに作品のなかで作家たちが生き生きと描かれる様子は
想像するだけでもなかなか興味深いのです。
「なんとなく好き」なレベルで見ていたって十分たのしいのだけれど。
こんなふうに作家の生き様から知ったら
また作品の見方も変わるし、
注目する視点がまたちがってくるだろうなぁと。
わたしにとっての「いちまい」は何だろうなぁ...と考えながら
思いついた話は長くなるのでまたこんど。
『いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画』
原田マハ/著
集英社新書
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